Everlasting
−from Michiyo−
| 電話を、待ってる。 テレビやラジオを、なんとなくでもマメにチェックしてしまう自分がいて。 やっぱり、『モーニング娘。の中澤裕子』のファンだったのだ、と。気づいたところで、それはどうにもならないのだけど。 姐さんが、モーニングに注いだ愛を知ってる。 ここから。この場所から、いつも見ていた。 姐さんに『みっちゃん』と呼ばれてる、あたしだけの位置から。 ――近づけなかった。 電話を、待ってる。 「お疲れさん」と労って、それから始まる他愛もない会話。 「ホンマ、疲れたっちゅーねん」と。疲労の色を隠さない、苦く笑う声を早く聞きたい。 そこが、あたしの場所だから。 今は、そこから動かない。 全てを変えてゆく決断をした姐さんに、必要なのは変わらない場所なんだと――自負していたくて。 あたしは、この距離を崩さない。 結局。 何処か寂しいとか空しいとかいうのは、ファンである自分がそう思うのであって。 もう二度と、誰かに置いてかれて泣く姐さんを見ないで済むのなら、あたしにとっては心安いことなのだろう。 ひとつ息をついたその瞬間、携帯の着信音を聞いた。 |